ボトルアクアリウム 日ごろの管理

エサ

 エサはとにかく「少なめ」を心がけましょう。
量としては一日に一度、水面にエサが10円玉大に広がり、アカヒレ2匹が15~20秒程度で食べきる程度で十分です。

エサのやり過ぎは、即、水槽内の水質の悪化につながります。

熱帯魚へのエサは1日一回、水面にエサが10円玉に広がる程度

水換え

 基本的には、ビンから蒸発した分の水を差し水するだけで大丈夫です。
普段から汲み置きの水を用意しておくとよいでしょう。

 水の様子を見て、3ヶ月に一度程度、底に溜まったゴミをお玉などで巻き上げながら1/4程度の水を交換します。

水槽の中の水をお玉でかき混ぜて底のゴミを巻き上げる

夏の水温管理

 風通しがよく、直射日光のあたらない明るい場所に置いておけばとくに問題は無いと思いますが、それでも猛暑などで水温が予想以上に上がってしまうことがあります。

 アカヒレ(コッピー)は他の熱帯魚に比べ暑さにも強いですが、水温が30度を超えるとさすがに危険です。

 その場合は、扇風機の風を水面に直接当てることで、気化熱によって水温の上昇を防ぐことができます。

 ただし、ビンの中の水の蒸発が早くなるので、適度に差し水をしましょう。
 また、蒸発により水の汚れが濃くなってしまうので、この時期に一度水換えをすることをオススメします。

※熱帯魚水槽用の冷却ファンなども売られています。
私は試したことがないので、ビンに取り付けられるのかどうかまではわかりませんが・・・

夏は水槽の水面に扇風機の風を当てることで気化熱によって水温を下げる

冬の水温管理

 暖かい部屋に置いておけば、ヒーターなしでも冬を越せます。
 具体的には水温が5度くらいまでなら問題ないとは思いますが、水草は生長が止まり、アカヒレはあまり動かなくなります。
 しかし、急激な水温変化も熱帯魚にとっては強いストレスとなるので、水温が低いなら低いままで放っておいた方がよいでしょう。

 クリップライトも役に立ちました。
私の部屋は冬場は日が当たりにくくなってしまうので、40Wの白熱球の光を一日に3時間ほど水草に当てていました。
白熱球は文字通り熱を発するので、水槽の温度が極端に低いときにはヒーター代わりにも使えて便利です!

 最近は超小型水槽向けの10W~20Wほどのヒーターなども安価で売られているので、使ってみるのもよいかもしれません。
  ヒーターを使えば、飼える熱帯魚や水草の種類がグッと増え、いろいろな楽しみ方ができます。

水槽に白熱球の光を当てることで、水温を上げる

わずか10Wの超小型熱帯魚水槽用ヒーター

その他

 水槽立ち上げ直後は、水の中が富栄養の状態なので、ウィローモスが異常に成長したり、タニシでも取りきれないほどのコケが発生したりするケースがあると思います。

 しかし、それも一年を過ぎれば水が安定して、ほとんど管理も要らなくなります。

 ただし、水槽の環境はそれぞれなので、初めて挑戦したボトルアクアリウムがいきなり成功するかといえば、なかなかそうは行きません。
 しばらくは試行錯誤が続くとは思いますが、それがまた楽しくもあり、徐々にコツがつかめるはずです。

 コツを早くつかむには、ボトルアクアリウムと同時に、ろ過装置を備えた普通の熱帯魚水槽をもう一つ立ち上げるとよいでしょう。
 ボトルアクアリウムと普通の水槽を比べることで、問題が発生したときに、原因が何なのかを特定しやすくなります。
 また、ボトルアクアリウムの環境が悪化してしまったときに、熱帯魚の避難先にもなるので、この方法はオススメです。

立ち上げて一年半後のボトルアクアリウム、管理はほとんどいらない